陸上部に所属する主人公、矢口正樹は進学前から続けていた陸上の実力が認められ、今や部の有望選手として期待されるようになっていた。
そして、彼の隣には同じ部活のマネージャであり、また彼女でもある峰岸歩未がいつも寄り添っていた。
歩未と二人、充実した学生生活を送る正樹だったが、彼の心には一つ引っかかる物が存在している。
それは、彼の親友日下修司のことだった。
現在の学校に進学する前から、修司は正樹と同じ陸上部に所属していたが、卒業前の最後の大会直前に暴力事件を起こして以降、陸上部から離れ、距離を置くようになってしまっていたからであった。
そんな修司を気にかけながらも、学園生活を満喫していく正樹と歩未。
だが、二人は何も知らなかった。
修司が内心でどのような思いを抱きながら、二人とともに学園生活を過ごしているかと言うことに…





