「ん? なんだ、こりゃ?」うだつが上がらず悶々とした日々をすごす霧生悠斗(きりゅう・ゆうと)のもとに、ある日差出人不明の携帯メールが届いた。
メールの指示に従ってコインロッカーから取り出した箱。
「薬………?」箱の中にいくつか並んでいたのは薬品のアンプル。
そしてその効用は、彼のだらだらとクソ面白くもない日常を根本から打ち壊すものだった。
他人の心を操る力「操心術」1日1回、1本につき約10分だけ身につく力。
いったい誰が何のために………?追い打ちをかけるようにメールが届く。
これを使って、とある家庭に入りこみ、その全員を支配しろと。
「あいつの家か………」ターゲットの家庭とは、以前に悠斗が手ひどく振られた女の家。
そこには女の姉にあたる美人妻とその娘もいる。
「どういうつもりかわからんが………やってやる! あいつとヤれるんならかまわねえ!」薬をくれた相手の狙いが何なのかわからぬまま、悠斗は行動に移る。
「お前はもう俺の奴隷だ。
俺の言葉には逆らえない………そう、疑うことすらもできない………」女たちは一人、また一人と力に屈し、心をいじられて、喜んで淫らな姿をさらすように調教されてゆく………。





