主人公・鳴沢拓人(なるさわたくと)は平凡な大学生だった。
父と妹の親子三人でなに不自由なく暮らしてきたある日、弁護士を名乗る男が現われ、拓人の母方の祖父の葬儀と遺産相続の為、拓人に真砂村(まさごむら)へ同行して欲しいという。
一度も会った事のない祖父の存在に、乗り気のしない拓人であったが父の後押しもあり弁護士と共に真砂村へ向かうことに。
厳かに行なわれる葬儀の中、物静かな日本人形のような娘と出会った。
村に伝わる落人伝説、数十年ぶりに執り行われる秘祭り。
この村の隠された秘密を垣間見た拓人は真実を求め始める――





