代わり映えのない毎日…僕は今日もホームに立っている。
変わらないことがいいとか悪いとか、そんなことじゃなくて。
ただ、毎日そうすることが当たり前だと思っていた。
あっという間に流されるようにおわる。
何もかもが同じ――まして、通学の時間なんて変わりようも無い。
歪な匂いを漂わせる大人…あちこちから漏れてくる雑音。
片時も携帯を手放さない女子。
苛立ち、隣の男に肘鉄を食らわせる勢いのOL……少しでも油断すると、人並みにさらわれそうになる。
すこし足に力をいれて、昨日と同じ本を読みここにいながら、この場所から逃れる。
そんな毎日の繰り返しが、別に好きでも嫌いでもなかった。
そう…あんなことがおこるまでは……。





