それはありふれた都市伝説のひとつでしかなかった――。
強盗による一家惨殺事件。
犠牲者となる長女“時子”が、友人に助けを求めて電話した携帯電話。
通話の途中で時子は殺され、その時に飛び散った大量の血液が、彼女の断末魔を最後に聞いた携帯電話に浴びせられた。
それ以来、その携帯は呪われ、手にしたものは七日目に死ぬという。
あくまで噂に過ぎない都市伝説……「時子さんの携帯電話」。
だが、主人公“地井篤”は不運にもこの呪いの携帯を手に入れてしまった。
――なんとかしなければ、七日目に死ぬ――。
助かる方法は、七日以内に呪いを解くこと。
彼は仕事先の喫茶店『蝉時雨』の同僚の女の子たちと共に、呪いを解く方法を模索するが――。





