中堅メーカーに勤務するくたびれたサラリーマン“山咲静”。
高校時代までは成績も優秀、スポーツも万能で学園のホープだった。
しかし大学受験で“まさかのミス”をやらかしてから、彼の人生は一変する。
志望校の受験は失敗。
同時に父親がリストラされ、浪人が許されぬ状態となり奨学金で滑り止めの三流大学に入学。
不本意な学生生活に性格は歪み、就職活動もうまくいかない。
仕事に就いてもすぐクビになり、転職を繰り返す身の上に。
結婚もするにはしたが、妻からは「違う人にすればよかった」と罵られる始末だ。
そんなある日……彼は通勤中に電車内で英語の勉強をしている女子校生を発見する。
「俺も昔はこうやって電車内で英単語覚えたな」……なんて感慨にふけるのもつかの間……少女の芳香に魔が差して、電車の揺れに乗じて下半身にタッチ！だが、女子校生は暗記に集中して気づかない。
――「なんだ、触っても良いんじゃないか」。
それが、彼の暴走の始まりだった。